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概要

作業範囲

・ 天井レンジフードカバー ・ レンジフード内部・ ドラム(分解)・ シロッコファン・  周囲の簡易清掃( 調理台、 シンク、カラン、床)

使用する資機材、洗剤

使用する資機材一覧

・ 青パット・ エコスポンジ・ ペール・ マスカー550・ マスカー1100・ 養生シート・ 電熱棒・ 茶パット・ シロッコファンケレン・ 脚立・ 手袋・ マスキングテープ・ クリーンパット (5~10枚)・ バキューム

使用する洗剤一覧

[ アルカリ性洗剤 ] ・ ケミクール(100倍)・ ケミクール(現液)・ カビ取り剤・ 強力油汚れジェル・ 油汚れつけ置き粉末

[ 中性洗剤 ]中性洗剤

サービス前確認事項

レンジフードの塗装剥がれに関して「塗装と油汚れが長年一体化している場合、油汚れを落とす際に塗装も一緒に剥がれる可能性があります。」と事前説明すること。

劣化した塗装は剥がれやすい。塗装を剥がさないでほしいという希望があるお客様には、「油汚れが取り切れない可能性がある」ことを明確に伝える。

事前確認(機能動作・破損箇所)

作業前確認を行う。

作業前に、レンジフードやプロペラ換気扇の動作確認を10分以上実施。確認中に作業準備を進める。異音など通常と異なる音があればお客様にも確認していただく。

気になった点や作業範囲をお客様と合意。フードにコーキングが打たれているかも確認。打たれている場合はフードを外せない旨を事前説明。

確認項目

換気扇:動作・異音など

照明:ライトON/OFF

傷:浴室全体の傷

塗装:レンジフード全体・フィルター

スイッチ:正常か・接触不良の有無

プロペラ換気扇の場合:シャッター動作確認

作業手順

1. モノ移動(作業スペースの確保)

概要

作業の妨げになる物を移動し、スペースを確保する。

シンクまわり … パーツ洗いやマイクロファイバークロスを濯ぐ際に水跳ね等が起こるため。

レンジフード直下 … 作業メイン箇所。各種事故防止のため。

キッチン内の整理整頓 … レンジフード⇄シンク間の動線確保と効率化、資機材や外したフードの置き場確保。

移動時の注意点

ゴム手袋を着用。

調理台上の物から優先して移動。

キッチン内のゴミ箱等は最後に移動。

物は床へ直置きしない。

無理に移動しない(高価・重量物は配置の順番を保ったまま移動)。

包丁やまな板はゴム手袋着用のうえ養生で包む。

2. 周辺養生

①作業範囲以外の養生

床面 ⇒ 養生シート / 1100マスカー

レンジフードまわり ⇒ 550マスカー / マスキングテープ

シンクまわり ⇒ 550マスカー

手順

床に養生シートを敷く。

2100マスカーを貼る(キッチン下部は先にマスキングテープ→その上に2100マスカー/養生シートにも2100マスカーを貼る)。

調理台の縁に1100マスカー。

ガスコンロに550マスカー(熱の有無を必ず確認)。

④の上に、乾いたマイクロファイバークロスを2枚敷き、さらに上から養生。

レンジフード下部の壁面にマスカー。

シンクまわりに養生を貼る。
②作業範囲の養生

油汚れ:壁面等に油があるとマスカーが付かないため、テープを貼る場所は**ケミクール(100倍希釈)**で掃除する→よく乾拭きしてから貼る。

養生は下から:重なり部からの浸水防止。下の養生に対して上の養生が被るように貼る。

床面に2100マスカー:キッチン下部が剥がれる恐れ。床に直貼り禁止。必ずマスキングテープを介す。

事故事例

上部収納の550マスカー剥離時に貼り跡・傷の事故があったため、貼付時は細心の注意を。無理に貼らない。

IHは乗らない(ガラスプレート破損防止)。

対応策

テープなし養生を壁面に貼る。

6. レンジフード分解(1/2)

概要

内部部品を洗浄・つけ置きするために分解。

手順(例)

ネジを緩めフックを外す → フード内部を覗きコネクターを外す → フードを持ち上げ取り外す。

ランプカバー(ネジ留め)を外す(割れ注意)。

フィルターを外す → 中央ネジを緩めベルマウスを外す。

中央ツマミを回してシロッコファンを抜く。

分解完了。

注意点

構造は機種で異なる。

シロッコファンはつけ置き前提で外す。フードのネジ外しは落下防止のため片手で支えながら。

ファンを抜く時は軸に対して真っ直ぐ。曲げると異音の原因になる

コネクターは事前に油を乾拭きし、内部への油侵入を防ぐ。

7. レンジフード分解(2/2)ドラムの外し方

モーターコネクターを外す。

フード内奥のビス4本を外す。

手前上部のビス(1~2本)を外す。

ドラムを外す。

ビス(計4本)を抜き、ドラムからモーターを外す。

注意点

シロッコファンはドラム上部の接合部に落下防止の「ひっかかり」がある機種あり。取り外し・取り付けに注意。

固着がある。重量物のため落下注意。

モーターは拭きのみ・洗わない。

8. つけ置き(部品分解)

概要

分解したパーツのうち、つけ置き可能なものをつけ置き。

つけ置きできるもの

シロッコファン・つまみ・ネジ類・フィルター・ベルマウス

つけ置きできないもの

フードカバー・ランプカバー

バケツに水またはお湯をため電熱棒で加温。油汚れ用つけ置き粉末を混ぜて薬液を作り、パーツを回しながらつけ置き。

※電熱棒はコンセントに挿すと即通電するタイプあり要注意。

9.レンジフードの清掃

概要

レンジフード内部と取り外したフードの清掃。

資機材

不織布スポンンジ / サッシブラシ / マイクロファイバークロス / カーボンスクレーパー / スティックスクレーパー

薬剤

ケミクール(100倍希釈)(必要に応じて調節)/ エコ洗剤

ポイント

角や隅はサッシブラシまたはスティックスクレーパー。

洗剤はまず**ケミクール(100倍希釈)**を使用。落ちなければ原液へ。

厚い油はカーボンスクレーパーで除去。

フード表面の油付着が少なければ、温めたマイクロファイバークロス+で拭き上げ。

オイルレールはサッシブラシ+スティックスクレーパー+**ケミクール(100倍希釈)**を噴霧し、複数回で除去。清掃後は触って油残り確認。

スイッチ背面側は電装のため薬剤侵入に注意。スイッチ清掃は取り付け後に。

11. つけ置きしていないパーツの洗浄

・レンジフード周辺の塗装は熱劣化により薬剤で剥がれやすい。事前説明を徹底。

ランプカバー等はシンク内で**ケミクール(100倍希釈)**や万能(強)で洗浄。

外せるガラスは外して洗浄可能。

12. つけ置きした部品の洗浄

概要

つけ置きしていたパーツを洗浄。

手順

つまみ・ネジ類・ベルマウスから洗浄(後回しにすると流失リスク)。

バケツ内でシロッコファンを洗浄。シロッコケレンで羽の油を削る。落ち切らないため「削る⇔つけ置き」を2~3回繰返し→サッシブラシで擦る。

フィルターは塗装剥がれに注意しつつ、サッシブラシ+お湯で洗浄。

ポイント

羽が錆びている場合あり。見極めが重要。

アルミ製が多く、ヤケの可能性。

13. シロッコファン洗浄

概要

つけ置きしたシロッコファンを洗浄。

手順

つけ置きしていた**バケツ(またはパケット)**内でサッシブラシにてブラッシング。

油が多い場合はシロッコケレンで削る。

可能な限りつけ置き時間を長く取る。

①~②を15分おきに繰返し、薬剤の反応を促進。

9割以上除去できたら取り出し、シンクで濯ぎつつ最終ブラッシング。

注意点

バケツ/パケット内での擦り上げは薬剤跳ねに注意。

養生に薬剤が溢れたら即拭き取り。

シンクで磨く際はタオルを2~3枚敷き、傷防止。

14.お客様確認 / 組み立て / 動作確認

概要

洗浄後、組み立て前にお客様確認→レンジフード組み立て→動作確認。

組み立て手順

モーターをドラムに取り付け。

ドラムをレンジフード内部に取り付け(接合部のフック有無に注意)。

モーターコネクター接続。

シロッコファン(ツマミ含む)取り付け。

ベルマウス取り付け。

フードを取り付け、コネクター接続。

動作確認。

照明パーツとフィルター取り付け。

確認項目

換気扇:動作・異音など

照明:ライトON/OFF

傷:レンジフード全体の傷

スイッチ:正常か・接触不良の有無

15.使用した場所の清掃

概要• 使用させていただいたところ(調理台・シンク・カラン・排水口など)、また、作業範囲外でも汚してしまったところは、必ず使用前よりキレイにする。これを怠ったためにクレームになったケースもある。しっかりキレイにすることで、お客様に喜んでいただける。

手順

調理台をマイクロファイバークロスまたはメラニンスポンジとケミクール(100倍希釈)で清掃する。

排水口を、キッチンの時と同様にカビ取り剤で洗浄する。

カランを研磨剤と不織布スポンンジで清掃する。

シンクを研磨剤と不織布スポンンジで清掃する。※作業時間はおよそ10分

16 .全体仕上げ / モノ戻し / セルフチェック

概要• レンジフードとシンクを乾拭きして仕上げる。汚れが残っている箇所は、すぐに手直しする。床面をキレイにし、動かしたモノを最初よりキレイな状態に戻す。

手順

ツマミ・養生を撤去し、資機材と薬剤を片付ける。

床をバキュームがけする。

床を洗剤拭き、水拭き、乾拭きする。

ゴム手袋を新しくして、移動させたモノを元の位置に戻す。

戻す際に、移動させたモノが汚れていた場合は、軽く拭き取る。

戻した後、全体を俯瞰し、全体がキレイかどうか確認する。

給湯器の温度を変更した場合も、忘れずにもとに戻す。

ガスコンロの点火を確認する。

17.作業後説明

概要• 作業後説明をする。

手順

お客様自身にレンジフードの動作確認をしていただく。その際に、コンロも点火チェックしていただく(点火後10秒)。

落ちなかった汚れの説明を行う。

お客様から汚れの指摘がある場合、すぐに手直しを行う。

簡単な予防策を説明する。(具体例)「フィルターにホームセンター等で売っている使い捨て繊維のフィルターをつけるといいですよ。」

シンク、排水口も見ていただく。

「気になる箇所はございますでしょうか?」と改めて聞く。(エアコンや浴室等、他の作業箇所も含めて)