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エアコンはフィルター掃除など、定期的な掃除が欠かせないものです。
最近は、お掃除機能が搭載されたエアコンが多く販売されています。

自動で掃除をしてくれるエアコンなら、「掃除しなくてもいいから楽」と思っている方もいるのではないでしょうか?

しかし、お掃除機能付きエアコンの大半は、フィルターのホコリを自動で掃除する機能が搭載されているだけで、掃除が不要というわけではありません。お掃除機能付きエアコンも通常のエアコンと同様に、エアコンのお手入れが必要です。

本記事では、お掃除機能付きエアコンの特徴、お掃除機能がないエアコンとの違いやエアコンクリーニングの必要性などについて解説します。

お掃除機能付きエアコンの特徴

お掃除機能付きエアコンの呼び方は、各メーカーによって異なります。
また、自動で掃除をしてくれるのはホコリなどをキャッチするフィルター部分のみというエアコンがほとんどで、エアコン内部全体を掃除する機能は搭載されていません。
さらに、フィルターから集められたホコリやゴミはダストボックスに溜まるため、ダストボックスの掃除は定期的に必要となります。
外部にホコリを排出するダストボックスを持たない機種もあります。

お掃除機能付きエアコンの見分け方

常のエアコンとの違いは、主に3つあります。
①エアコン本体に奥行きがある
お掃除機能付きエアコンには掃除機能が搭載されている分、本体にやや厚みがあります。
②リモコンに「手動掃除」「フィルター掃除」等のボタンがある
お掃除機能付きエアコンのリモコンには「手動掃除」「フィルター掃除」等のボタンがあります。通常のリモコンには、それらのボタンは付いていません。
③フィルターが簡単に取り外しできない
お掃除機能付きエアコンはフィルター掃除を自動で行ってくれる分、人の手で頻繁にフィルター掃除を行う必要がないため、フィルターが半分しか見えていないタイプやロックがかかっているタイプがほとんどです。
※内部クリーンはお掃除機能ではない※
リモコンに内部クリーン(洗浄)のボタンが付いていても、お掃除機能付きエアコンとは限りません。内部クリーンはお掃除機能ではなく、冷房運転中に発生した結露水を乾燥させてカビの増殖を抑制する機能です。

お掃除機能付きエアコンの掃除箇所

お掃除機能付きエアコンの場合、自動でフィルター掃除を行いますが、全く掃除をしなくていいというわけではありません。ダストボックス・フィルター・本体外側の掃除は自分でも行えますので、定期的に掃除を行いましょう。
機種によってダストボックスやフィルターの取外し方が異なるので、取扱説明書を確認してから掃除を行ってください。
ダストボックスの掃除
ダストボックスの掃除をするには、まずエアコンの電源プラグを外します。
次に、本体カバーを開けてダストボックスを取り外してください。
ダストボックスに溜まったホコリを取り除き、気になる汚れがある場合は水洗いします。
フィルターの掃除
フィルターは自動で掃除されているものの、細かいホコリが取り除ききれません。
通常のエアコンと同様にフィルターの掃除を行ったほうがよいでしょう。
機種によってはフィルターが簡単に取り外せないタイプもあるので注意してください。
本体外側の掃除
エアコン本体の外側や送風口などは、ぬるま湯につけてよく絞ったタオルで水拭きした後、から拭きしましょう。

お掃除機能付きエアコンもクリーニングが必要な理由

お掃除機能付きエアコンもクリーニングが必要な理由

お掃除機能付きエアコンが掃除を行うのはフィルターなどの一部のみで、エアコン内部全体の掃除を行うわけではありません。お掃除機能付きエアコンも、通常のエアコン同様に内部のクリーニングが必要です。
ホコリが溜まりやすい
エアコンは室内の空気を吸い込み、温度調節した風を吹き出します。空気と一緒に室内のホコリも一緒に吸い込んでしまうため、エアコン内部にはホコリなどの汚れが溜まりやすくなります。フィルターやお掃除ロボットだけでは、細かいホコリまで取り除くのは難しいのです。
カビが増殖しやすい環境
エアコン内部は高湿度でホコリや汚れも溜まりやすく、カビが好む環境です。
特に梅雨〜夏にかけては温度と湿度が高くなるので、カビが増殖しやすくなります。
エアコン内部は、冷房使用時に発生する結露水により湿度が高くなりやすいですが、お掃除機能付きエアコンの場合は密閉度が高く換気ができないため、さらに湿度が高くなりやすく、よりカビが増殖しやすい傾向にあります。
エアコンから臭い風が出る
エアコン内部がホコリやカビで汚れていると、エアコンから吹き出る風が臭くなることがあります。
特にフィルターはペットの毛やヤニ、油汚れが付きやすい箇所です。
ペットを飼っているご家庭、キッチンの近くにエアコンがあるご家庭、室内で煙草を吸う人がいるご家庭は注意が必要です。掃除をしていないとエアコンから出る風が臭くなってしまいます。
エアコンの運転効率が下がる
エアコン内部に汚れが溜まると、エアコンの運転効率も下がります。
フィルターの目詰まりなどが原因で、空気を吸い込んだり吹き出したりするたびに余計な電力を消費してしまい、その結果、電気代が高くなる可能性があります。
故障などのトラブルが起こる
お掃除機能付きエアコンでも、使用年数の経過とともに送風ファンやアルミフィンなどに汚れが蓄積されます。
エアコン内部にホコリや汚れが溜まると、故障などのトラブルにつながることがあります。
結露水を排出するドレンパンやドレンホースにホコリや汚れが詰まって、水漏れしてしまうこともあります。
さらに、エアコンの汚れが原因で異音が出たり、温度調整ができなくなったりすることもあり、汚れを放置することでエアコンの寿命が縮まってしまう可能性があります。

自分でエアコンクリーニングを行うのはおすすめしない

エアコンは精密機械なので、自分でエアコンクリーニングを行うのは避けてください。
お掃除機能付きの有無に関わらず、エアコンクリーニングは専門業者に任せましょう。自分でエアコンクリーニングをするべきでない理由は、主に2つあります。
エアコンの分解が必要
エアコンは、メーカーや機種によって取り付け方法が異なります。分解できても元に戻せない場合もあるので、専門知識がない状態で分解は行わないでください。
特に、お掃除機能付きエアコンは構造が複雑で、エアコンクリーニングの専門業者でも対応していない場合があります。
故障などのトラブルが起こりやすい
エアコンの洗浄中に電気部品に水や薬剤がかかると故障して動かなくなり、修理や買い替えになることもあります。最悪の場合、トラッキング現象で発火してしまい火災になる恐れもあるので危険です。
自分でエアコンクリーニングを行って故障した場合、メーカー保証対象外になるため、修理費も高額になるでしょう。

市販のスプレー缶の洗浄剤もありますが、洗浄できる箇所が少ないためおすすめしません。
また、洗浄剤によっては機械を傷める原因になります。